抗腫瘍作用

抗腫瘍効果の検証

BLAB/cマウス(以下、マウス)を用いて、モズク由来フコイダン、メカブ由来フコイダン、アガリクス菌糸体エキス末の抗腫瘍効果を検証しました。

・実験方法 マウスにマウス腹水腫瘍細胞(サルコーマ180)を皮下投与し、4群に分け、通常飼料、通常飼料とそれぞれモズク由来フコイダン、メカブ由来フコイダン、アガリクス菌糸体エキス末を加えた4種類の飼料をそれぞれの群に与えました。飼育23日後に腫瘍重量を測定しました。

腫瘍重量

腫瘍重量(n=7)


  (第8回 国際自然免疫学会議発表)
(第12回 国際自然免疫学会議発表)

腫瘍写真

腫瘍写真


  (第8回 国際自然免疫学会議発表)
(第12回 国際自然免疫学会議発表)

腫瘍に対する各種フコイダン、アガリクス菌糸体エキス末の効果
モズク由来フコイダン、メカブ由来フコイダン、アガリクス菌糸体エキス末を与えたすべての群で有意に腫瘍の増殖が抑制されました。


抗腫瘍活性

[1]腫瘍細胞における抗腫瘍活性試験
モズク由来フコイダンの抗腫瘍活性を評価するために、フコイダン添加後の細胞の生存率を確認しました。試験対象には、正常細胞である正常ヒトリンパ球(PBL)とヒト由来継代腫瘍細胞であるヒト急性リンパ芽球性白血病細胞(Molt4)を使用しました。結果、がん細胞の生存率は、濃度依存的に抑制されたにも関わらず(図B)、正常細胞の生存率低下は認められませんでした。(図A) 従って、フコイダンはがん細胞に対して特異的に効果があることが推察されます。

[2]実験動物を用いた抗腫瘍活性試験
フコイダンの腫瘍治療効果確認のために、ヌードマウスを用いたマウス腹水腫瘍細胞(サルコーマ180)増殖抑制試験を実施しました。試験は、腫瘍細胞をマウスに皮下投与した後、フコイダンを1日1回経口投与にて、100mg/kg(体重60kg当たり6g)の投与量で行いました。結果、対照物質投与群(1群)に対して、フコイダン投与群は14日目に有意差(p<0.005)、21日目に有意差(p<0.0005)が見られ、腫瘍細胞の増殖を抑制する効果が認められました。(図C)
本試験の結果より、フコイダンに腫瘍増殖抑制作用が期待できるものと考えられます。



A

PBLに対するフコイダンの影響

PBLに対するフコイダンの影響

B

PBLに対するフコイダンの影響

Molt4に対するフコイダンの影響

C

PBLに対するフコイダンの影響

腫瘍細胞増加の推移

アポトーシスについてアポトーシスについて

当法人は、「抗がん作用」「コレステロール低下作用」「血圧低下作用」「抗ウイルス作用」など
さまざまな生理機能が解明されている「フコイダン」について研究を行なっています。

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