期待される効能・効果

フコイダン抗酸化能

食物と酸素はヒトにとって不可欠なものです。酸素は地中では安定ですが、わたしたちの生体組織中ではストレス、生活習慣、環境汚染物質などにより、スーパーオキシド、過酸化水素、ヒドロキシラジカルなどの酸素ラジカルへと変えられ、わたしたちの体内成分へ様々な障害をもたらします。その結果として、老化、癌、動脈硬化、高血圧症、パーキンソン病などの疾患が発生すると考えられています。このような酸素ラジカルの反応に対し、わたしたちの生体は当然その防御機構である抗酸化機構を持っていて、生体は酸素障害を防御するためにSOD、カタラーゼ、ペルオキシダーゼなどの抗酸化酵素が作用し、生体中の活性酸素ラジカルを除去するとともに、ビタミンE、ポリフェノール化合物、アスコルビン酸(ビタミンC)など食品由来の抗酸化物質が酸素ラジカル消去作用などを通じて酸素ラジカルから防御しています。このように健康と食品と酸素という基本的に重要な因子の間には複雑な相互関係があり、その中の食品由来の天然抗酸化剤は重要な機能を持つと考えられています。われわれはDPPHラジカル、鉄の酸化還元反応(Fenton反応)により発生するヒドロキシラジカルを利用し、フコイダンの抗酸化作用の検討を行いました。得られた結果は各々の濃度でフコイダン濃度の増加とともに増加し、フコイダンの抗酸化能が認められました。また茶、ハーブ、赤ワインに含まれる抗酸化能をもつポリフェノールの存在が示唆され、このポリフェノールの存在がフコイダンの抗酸化効果を見出しているともいえるでしょう。
これらのわれわれの実験結果により、このフコイダンの抗酸化能が、老化、癌をはじめとする種々の疾病の改善に関与するであろうということが期待できるでしょう。

 

ヒアルロン酸法によるフコイダンのラジカル消去活性
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DPPH法によるフコイダンのラジカル消去活性
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Deoxyribose法によるフコイダンのラジカル消去活性
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フコイダンの総ポリフェノール量
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(鹿児島大学農学部共同研究)

 

 

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当法人は、「抗がん作用」「コレステロール低下作用」「血圧低下作用」「抗ウイルス作用」など
さまざまな生理機能が解明されている「フコイダン」について研究を行なっています。

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