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【ジャムウ】
バリ島のガイドブックに少しだけジャムウのことが書かれていると思います。それは女性の口コミであったり、スパで用いられたりと様々です。バリのお土産としても人気のあるインドネシアの伝統治療薬ジャムウは、本来ジャワの民間において母から娘に受け継がれてきた植物生薬系の治療薬のことを指します。昔から細々と一部の人々に伝承され、わずかな需要に応じるだけで内容を改良することも、また消え去ることもなく民間の生活とともに存在してきたと言われています。また、現在でもジャムウのビンを入れたかごを背負って行商する女性やジャムウの屋台があり、買い手の症状を聞き、記憶している処方の中から最適なジャムウを調合してくれるのです。それらジャムウを扱う人々が暗記している処方の適用症状の知識・調合技術や生薬の種類の見分け方は、母から娘への世襲制で、すべて口伝えで受け継がれていると言われています。ジャムウは古代仏教遺跡であるボロブドゥール寺院のレリーフにジャムウを調合している女性が描かれていることから、8世紀中ごろにまで遡る非常に長い歴史を持ち、現在も変わらずに生き続けている治療薬です。何故ジャムウがすたれる事なく現在も民間で親しまれているのか考えてみると、ジャムウに配合される生薬の植物と適応症状の関係を見たとき、それは単なる民間信仰や民間薬などとは全く異なり、病理にかなっているからではないでしょうか。また、ヒンドゥー思想で病気の原因や治療を述べるインドのアーユルヴェーダとも深いつながりを持っています。次回はアーユルヴェーダについてお話ししましょう。 |
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