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【IBD(炎症性腸疾患)】
クローン病や潰瘍性大腸炎といった、炎症性腸疾患が近年日本でも多くみられるようになってきました。この原因は不明だが、欧米では比較的多くみられるために、食生活が関係するのではないかとも言われています。
炎症過程では、接着分子などの抗炎症性メディエーターの合成レベルの上昇、消化器粘膜への白血球の浸潤ならびに粘膜構造の変化が関与します。ヘパリンを使用すると、炎症性腸疾患患者で臨床的寛解が生じることも報告されています。関与している機序の一つがフィブロネクチンを介した線維芽細胞増殖因子の活性の回復であり、これにより上皮の修復が賦活化されます。フコイダンは細胞表面での活性を包みヘパリンと同様の特性を多く有しているので、フコイダンを使っても同様の治療効果が得られるものと期待されます。実際他施設での研究において潰瘍性大腸炎の粘膜病変が改善したとの報告もあります。
また、ヘパリン、硫酸ヘパリン、そしておそらくはフコイダンが持つ治療効果のもう一つの機序は、グリコサミノグリカンとしての粘膜保護作用です。消化器炎症が生じると、グリコサミノグリカンの保護粘膜層に変化をもたらすものと考えられ、ヘパリンやフコイダンなどの物質が、消化器粘膜を通じて吸収できるので、経口投与に適した“条件的必須”栄養物となるものと考えられています。 |
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