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【手術とQOL】
外科医の醍醐味はやはり手術であろう。自分も手術は好きである。特に、集中している感覚、そして究極のリンパ節郭清や切除しづらい腫瘍を摘出した時など様々な点である。しかし、それが果たして患者さんのQOLに反映するのかと言えばそうではない場合がある。もちろん、患者さんに負担があるようにして行っている手技ではないのだが、外科医の踏み込んだ手術が術後合併症を生じさせたり、予後に反映することは否めない。これこそオーバーサージャリーである。
今まで様々な施設で経験を積んできた。ある施設の外科医に出会ったことで、自分の考え方を一新させられただけでなく、素晴らしい経験を与えてもらった。例えば、3群リンパ節郭清が必要な患者さんに対しても、状況においては2群もしくは2群+αの郭清を行うことによって、合併症が減少することを教えてもらった。当たり前だと言えばそうなのだが、外科医にとっては勇気ある撤退でもあることを分かってほしい。しかし、これは非常に意味のあることだということは、賢明な皆さんには分かって頂けることでしょう。また、物がなくてもあるもので対応することを教えてくれた。これは、その瞬間にアイデアを出すという、これも醍醐味のある点だと言えよう。このように、手術といった言葉の中にも様々なことが含まれている。手術の内容によってQOLと予後、そして術後合併症が左右されるのである。従って、患者さんに十分な相談をしながら手術の内容も決めていくべきではないだろうか? 確かに、外科医と患者さんの立場に立って考えても非常に難しい問題だとは思うが、立ち向かうことも必要ではないだろうか? |
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